無垢フローリングを選ぶ際、「グレード」という言葉に迷う方は多いと思います。
同じ樹種でも価格や見た目が大きく変わるのは、このグレードの違いによるものです。
このグレードは各社様々なネーミングがされており、統一の企画ではなく、エコロキアの場合、
- プレミアム
節や色差を極力抑えた最上位グレード。均一で上品な木目が特徴で、洗練された空間やホテルライクな仕上がりに最適。 - ナチュラル
適度な節や色差を含むバランスの良いグレード。自然な木の表情を残しつつ、使いやすく幅広い空間に馴染む。 - ラスティック
大きな節や割れ(パテ補修)、色ムラを含む個性豊かなグレード。自然そのままの荒々しさを楽しめ、無垢材らしい存在感が際立つ。
この3グレードとなっておりますが、今回ご紹介するのは、北海道産オークの中でも特に個性の強く「ラスティック」の範疇を超える「ワイルド」グレード。
一般的な“きれいな木”とはまったく異なる価値観を持つ素材です。
ワイルドグレードとは何か
あえて選ばれた“荒さ”
ワイルドグレードとは、節・パテ未処理、さらに節が欠けていたり、ハードにプレナー跡が残っていたり、色ムラや割れがあったりなど、自然な表情をそのまま残した「ラスティック」グレードよりも荒々しいグレードです。
通常であれば選別で除かれる部分も含めて製品化されています。

つまり、「品質が低い」のではなく、選別の基準が違うということです。
人工的に作れない自然の表情
均一で整ったフローリングは、ある意味で“人が整えた木”です。
一方ワイルドグレードは、“木が生きてきたままの姿”に近い。
節の位置、割れ方、色のばらつき。
それらはすべて偶然であり、同じものは二度と現れません。
北海道産オークという素材の特徴
寒冷地で育つことによる密度
北海道産のオークは、寒冷な環境でゆっくり成長するため、年輪が詰まりやすい傾向があります。
その結果、繊維が緻密で、しっかりとした質感を持つ材になります。
ヨーロッパオークや北米オークとはまた違う、日本の気候が生んだオークです。
国産材ならではの安心感
輸入材と比較すると、流通経路が明確で品質管理もしやすいのが国産材の特徴です。
産地がはっきりしていることは、長く使う素材として大きな安心材料になります。
ワイルドグレードの具体的な特徴
節・割れ・パテ未処理
ワイルドグレードには以下のような特徴が見られます。
- 大きな節
- 貫通していない割れ
- 補修されていない部分
- プレーナー跡や加工ムラ
これらは欠点ではなく、このグレードの前提です。
色差の大きさ
同じオークでも、板ごとに色が異なります。

白太(淡色)から赤み、グレーがかった部分まで混在し、均一にはなりません。
これを「バラつき」と見るか、「表情」と見るかで評価は変わります。
なぜワイルドグレードを選ぶのか
完璧ではないことの価値
整いすぎた素材は、どこか無機質に見えることがあります。ワイルドグレードはその逆で、視覚的な“揺らぎ”が空間に生まれます。その揺らぎが、人にとって心地よいと感じられることがあります。
時間とともに馴染む素材
節や割れは最初こそ目につきますが、生活の中で徐々に馴染んでいきます。傷がついても目立ちにくく、「使い込むこと」が前提の素材とも言えます。
向いている空間・向いていない空間
向いているケース
- 古民家・リノベーション
- カフェ・店舗
- ブルックリンスタイル・インダストリアル
- 「不便を楽しむ」暮らし
向いていないケース
- ホテルライクな均一空間
- 完璧な仕上がりを求める住宅
- 傷や節を欠点と感じる方
素材の価値観が合うかどうかが重要です。
ワイルドグレードは「雑」ではない
一見すると荒々しく見えるワイルドグレードですが、決して雑に作られているわけではありません。あくまで「どこまでを許容するか」という設計思想の違いです。

均一な美しさではなく、自然のままの美しさを残す。
その選択がワイルドグレードです。
この床を「不便を楽しむ里」で実際に使います
今回ご紹介した北海道産オークのワイルドグレードは、
- 節や割れをそのまま活かした素材
- 色差が大きく、均一ではない
- 自然の個性を楽しむためのフローリング
という特徴を持っています。
ただし、このグレードは写真だけでは判断が難しい素材でもあります。
「思っていたより荒い」と感じることもあれば、「むしろこれが良い」と感じることもある。この“感じ方の違い”こそが、この素材の本質です。
だからこそ今回、この北海道産オークのワイルドグレードを「不便を楽しむ里」で実際に使ってみることにしました。
この里では、
- 漆喰を自分たちで塗る
- キッチンや洗面台を作る
- ウッドデッキを施工する
といったことも、すべて「体験」として参加していただけます。
ただ完成された空間を使うのではなく、作る過程そのものを楽しむ場所です。
そしてこの無垢フローリングは、2026年4月26日に施工予定です。
「ワイルドグレードって実際どうなの?」
「節や割れってどのくらい気になる?」
そう思われている方は、ぜひ現場で見てみてください。写真では分からないリアルな表情を感じていただけると思います。
また、施工の様子は動画撮影し、後日YouTubeでも公開予定です。
遠方の方やタイミングが合わない方は、そちらもぜひご覧ください。
もし、
「実際の質感を確認してみたい」
「自分の空間に合うか相談したい」
という方は、エコロキアの無料カットサンプルもご利用ください。
エコロキア株式会社
TEL:078-862-9936
素材選びは、完成ではなく“始まり”です。
この床がどう育っていくのかも、これから発信していきます。